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こんぷれっくす会えてよかった
 この こんぷれっくす カタカナで書くのが普通ですよね。
でも、なんだか冷たい感じがして、わざと ひらがな表示にして
みました。
 よく、こんぷれっくすをバネに大成しただとか、逆手にとって魅力
に換えたという話を聞きます。
 私も、そうだと良かったのですが、ところがどっこい そうはいきません
でした。それじゃ、今も抱え込んでいるのか?と、言えば、もう いい
おとなですからね、薄れてきています。
 ズバリ 私の それは 容姿に対するものでした。
 友人や、父親以外の家族や、周りのおとなには言われたことが
ないのですが、父親には、おまえは不細工だから、醜いからと
言われ続けて育ちました。
 父親には美学がありました。妹は誰もが認める美人で、いつも
かわいいねと、周囲のおとなたちのアイドルでした。
睫が長くて色白で、真っ黒の髪はさらさらで、口はおちょぼ口で、
姉としての私にとっても自慢の妹でした。それに引き換え、自分は
目が細く腫れぼったく、鼻は丸くて低く、口は大きくて厚く、髪は
ボサボサ。年頃になっても、いつもジーンズで、よく男の子に
間違われていました。実は、わざとそんな格好をしていたのです。
 女の子でいることを、やめていたのです。
 制服以外はスカートを履かなくなった私に、父親は、少しは女の子
らしい格好をしなさいというようになりましたが、私はクラスメートが
あの子(女子)が可愛いからスキだとか、交際したいだとかという
話を聞くことに嫌悪を感じ、その対象になることから避けていました。
と、言うと、自分がいかにもモテそうに聞こえますね。いや、そうでは
なくて・・・異性として意識されるのも、するのもイヤで、その面倒な
(面倒であろう)感情を持ちたくなかったのです。
 つまり、傷つきたくなかったということですね。
 体が、どんどん丸みを帯びてきて、生理がきて、胸が膨らんできて
そんな自分が、すごくイヤでした。食べなければ、カリカリの痩せで
いれば、女の子として見られない・・・そんな思いで食事を制限しま
した。大切な成長期に無理をしたためか、身長が157センチで
止まってしまいました。
 結局、私は、恋愛をすることになるのですが、自分をスキになれない
自分をスキでいてくれる相手を信じることができなかったのです。
 これは、どういうことかと言うと、自分で自分が認められないのに、
そんな自分に好意を持ってくれる人間がいるということが、信じられ
ないのです。どうせ、一時期の感情、気の迷い、私の虚像を見ている
んだ、いつか実像に触れてイヤになり、去ってしまうのだというネガティブ
な思考が生まれるのです。
 容姿から始まって自分自身のこと全てに対して、OKが出せなくなって
いたのです。
 私が唯一、頑張ってきたことと言うと仕事です。
自分のことが嫌いなのですから、その遺伝子を受け継ぐ子どもを
もちたいという願望は、チラリとも起きませんでした。
 仕事は、専門職を選びました。私でないとできないと言ってもらえる
までになり、職業人として認められたことは、素直に喜べました。
初めて、自分で自分を誉めてあげることができました。
 さらに頑張って独立を果たしました。丁度バブルの絶頂期で、年収も
1千万を越えるまでに成長しました。
 しかし、その時期は長くは続きませんでした。
 プライベートとビジネスでの共通のパートナーとの関係にも影が
さしてきました。
 2002年、私は、全てを失いました。そして、健康を損ねます。
 もう、今は、容姿のことは、ほとんど気に病むことはなくなっています。
そんなことより(あ〜そんなことよりなんて言ってしまいました)仕事で
成功したい・・・このことで、頭がいっぱいなのです。
 
 ここで言う成功とは、かつてのような高収入をはじき出すことでは
ありません。
 人のお役に立てる人間になりたいということです。
 人に不快感を与えたくない。そういう意味では、容姿を整えることは
大切です。でも、自分を自分以上に繕うことはいらないでしょう。
 人の話を聞ける自分になりたい。
 私と、出会ってよかった。私もあなたと出会えて良かった、ありがとう
ございましたと感謝できる自分になりたい。
 豊かな感性を持ち、優しい人間になりたい。
そういうことなのです。
 でもね、今は別の こんぷれっくすを抱えているんですよね。
 尽きないですね。生きていく限り。
 これで、いいんだと思うんですよ。完璧な人間なんていないん
だから。
2006/3/21 記